2021年6月8日に開幕したAppleの開発者カンファレンスWWDC21でARKit5とRealityKit2の正式リリースが発表されました。
ARKit5
新機能
- ロケーションアンカーの追加リージョン
- アップグレードされた顔追跡機能
- モーショントラッキングの改善
ロケーションアンカーの追加リージョン

ARKit4から登場したロケーション アンカーを使用すると、特定の緯度、経度、高度に AR 作品を固定できます。
ユーザーは、実際のオブジェクトがカメラのレンズを通して見えるのとまったく同じように、仮想オブジェクトの周りを移動して、さまざまな視点から仮想オブジェクトを見ることができます。
今回のアップデートではアメリカの各都市に加えてロンドンが追加されるようです。
注:この機能は、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhoneXR以降のモデルのみをサポートします
アップグレードされた顔追跡機能
iPhone SEを含む、A12 Bionicチップ以降を搭載したすべてのデバイスの前面カメラにまで及ぶため、さらに多くのユーザーが前面カメラを使用してAR体験を楽しむことができます。
フェイストラッキングは、最新のiPad Pro(第5世代)のウルトラワイドカメラでもサポートされるようになりました。 TrueDepthカメラを使用して、一度に最大3つの顔を追跡し、MemojiやSnapchatなどの正面カメラエクスペリエンスを強化します。
Reality Kit2
会場ではRealityKitの重要なアップデートであるObjectCaptureAPIを中心に紹介されました。

新機能
- オブジェクトキャプチャー
- カスタムシェーダー
- 動的ローディング法
- システムモジュールのカスタマイズ
- 仮想キャラクターコントローラー
オブジェクトキャプチャー機能
macOSの新しい Object Capture APIは、iPhoneやiPadの写真を、ARに最適化された高品質の3Dモデルに数分で変換することができます。
フォトグラメトリを使用して、iPhoneやiPadで撮影した写真を3Dモデルに変換し、AR Quick Lookで即座に表示したり、Xcodeプロジェクトに統合したりすることができます。
UnityにもARKitの連動したオブジェクトキャプチャー機能が追加されるようです。
まとめ
ARKit4,5とアップデートの機能は少ないですが、RealityKitが徐々に多機能となっている印象です。
来年発売と噂されるAppleのARグラスに期待しましょう。
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