Augmented Reality

■ARで展開される拡張現実

ARは実在する画像にバーチャルな視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある画像や映像を仮想的に拡張する技術で拡張現実などと呼ばれます。

現実世界に視覚情報を重複表示させる技術ですが、スマホアプリなどとしてもリリースされるなど、比較的簡単に実現できるものです。

■これまでのChromeのAR機能

世界的にユーザーがいるChromeのブラウザにおいて、バージョン81でAR機能がより強化されると2月に発表があり、ベータ版もリリースされました。

Chromeのバージョン79にはWebサイトを通じてARやVR体験を提供できるWebXR Device APIが実装。
WebXR Device APIとは、スマートフォンやヘッドマウントディスプレイなどを使ってAR・VRコンテンツをWebブラウザ上で制御するための機能です。

家具や家電を買いたいときに、自宅の室内画像にARに対応したアプリの家具や家電のカタログから配置したいアイテムを選んで合わせると、サイズが合うかや部屋のイメージに合うかを細かく測定しなくても可視化できます。
Google検索でも動物を検索した際に、動物の3DモデルをARで表示できる機能などが搭載されています。

■Chrome81でAR機能が強化される

Chrome79では、VRゲームや賃貸住宅の内覧が自宅にいながらできるような360度動画などのコンテンツを配置したウェブサイトを構築できるWebXR Device APIが実装されました。

これに対して、Chrome 81ではWebXR Hit Test APIが搭載されます。

このAPIはWebXR Device APIを拡張、強化した機能です。
開発者がデバイスのカメラを用いて、仮想オブジェクトを水平および垂直方向に正しい場所に表示することがスムーズにできるようになります。

WebXR Hit Test APIはデバイスに搭載されたカメラを使って、デジタルオブジェクトを物理的な世界観に配置できるので、ユーザーの目線やオブジェクトの遠近などをキャプチャし、ARオブジェクトを指定した位置に最適に配置することができるようになります。

指定した位置にオブジェクトを配置するのはもちろん、オブジェクトを重ねたり、向きを変えたり、回り込んで裏を見たりといったユーザーのニーズに対応したコンテンツ作成が可能となります。

既にリリースされているWebXR Device APIを使用して制作を行っている開発者にしてみると、どのようにアップデートがなされるか気になることですが、Googleによれば、今回のアップデートで各種仕様の再学習は必要ないので、スムーズに機能の強化が可能とのこと。